西陣織の絹織物でマスクを作って販売するまで 西陣織マスク
こんにちは。
〈西陣岡本〉です。
今回は弊社がなぜ西陣織マスク・絹マスクを作るに至ったのかという事を書きたいと思います。
弊社は西陣織金襴という業界で長い間、神社仏閣の荘厳布、装束、袈裟などの絹織物を織っています。それらはとても美しい布地で、豪華絢爛だったり、何とも言えない渋さだったり、TPOに合わせた布地です。
こちらは京都知新で放送していただいた弊社が織った絹織物で仕立てた打敷や戸帳などのお寺の装飾布です。
https://www.kyoto-chishin.com/tv/2019/12_15.html
これら、弊社の既存の製品は問屋を通しての納品になるため、弊社では表立ってインターネットに掲載することはできません。
・販路拡大
弊社の社員の一人が、「こんなに美しい布を織れるのに、一般の方々に販売できないなんてとてももったいない。美しい布地を欲しい人は沢山いらっしゃるはずだ」と思い、販路開拓を始めました。
沢山の方々に西陣織金襴の良さを知っていただきたい。その思いでした。
出来ることはすべてしてみようという思いでした。
高島屋さまの協力でイタリアのブランド「ザネラート」ともコラボレーションすることが出来ました。
・西陣織マスク・絹マスクを作るまで
弊社は1月22日から新宿伊勢丹でポップアップショップを開催していました。
https://twitter.com/okamotoorimono/status/1219844209143767040
2019年11月末に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。最初は中国で収まるかと思っていましたが、あっという間に世界中でパンデミックに。2020年1月16日には日本での感染者も確認されましたが、まだまだ危機感は薄かったように思います。
中国の春節の時期です。新宿にはまだ沢山の中国人旅行客の方々がいらっしゃいました。その頃にマスクの必要性が大きく言われるようになりましたが、伊勢丹新宿店での販売時に店員がマスクをつけるのはマナー違反という雰囲気でした。マスク装着の方々も少なかったと思います。「岡本さんの所で綺麗な西陣織マスク・絹マスクを作ったらどうですか?」とは言われましたが「ドラッグストアで格安で売っているマスクなのに、弊社の西陣織のマスクなんて需要あらへんわ~」とお伝えしていました。
「ん?」と思ったのは、帰りの新幹線で乾燥防止にマスクを買って帰ろうと思ったら新宿のドラッグストアのマスクのほとんどが売り切れだった時です。
その後も日々のニュースで「これは大変・・・」と思っていました。3月4日から銀座三越でポップアップストアのため、開催か、中止かが大きな関心事でしたが、銀座三越でのポップアップストアはなんとか開催できました。
https://twitter.com/okamotoorimono/status/1231936353224388608
https://twitter.com/okamotoorimono/status/1235097987941949445
この時は、弊社、5階、6階、7階でのポップアップで、あっちへ行き、こっちへ行き、ばたばたしていました。ご来店いただいた方、ありがとうございました。
ワイドショーではコロナの話ばかりのようで、そんな話を来店なさったお客様たちからお聞きしました。
渡航制限で仕事が消えてるという話もぼちぼち聞きました。
マスク、消毒用アルコール、トイレットペーパーが店頭から消えました。
銀座三越は営業時間を短縮してなんとか開催。
その時は店員さん、バイヤーさん等には非常にお世話になりました。
みんなわけが解らなくて不安でいっぱいだったと思います。
その時にも「岡本さん、絹のド派手な西陣織マスク・絹マスク作ってくださいよ~」という話になり「うちのは派手すぎますやろ~」とお伝えしていました。
銀座三越からの帰りの新幹線の中で「アマエビ」が話題になっているなと思っていたら「アマビエ様」がSNSで話題になっていました。
弊社にもコロナショックが到来、あとは織るだけだった布地がキャンセルになったり、コロナはこんな所にも及ぶのか・・・と。
何かにすがりたくなる気持ちもようわかります。
そんな中、弊社でもアマビエ様を織りました。
ひたすら織りたかったのです。
西陣織 妖怪アマビエ様 水色バージョン 家内安全、無病息災、疫病退散
・西陣織マスク・絹マスク試作
その後も「マスクを作ったらどうでしょう?」と言って頂き、ふ、と手縫いで作ってみました。
https://twitter.com/okamotoorimono/status/1243688499636654080
初めての試みで、ゴムも家にあった太めのゴムを使っています。この時はまだ販売するつもりは全くありませんでした。ただ、金襴屋で「世界一の西陣織ハードユーザー」を自負している筆者としてマスクも金襴にしようかしらと思っただけでした。
https://twitter.com/okamotoorimono/status/1243772572845535233
この時は本当にマスク不足で、花粉症の方がマスクが手に入らないと嘆いている状態。オンラインサイトでは転売のマスクが高価格で売られていて、世紀末のよう。
外出、外食もはばかれるようになり、おうち時間が大事になってきた時。4月になります。
4月1日のニュースで「布マスク2枚、全戸に配布へ 安倍首相が表明」を拝見。
布マスク2枚、全戸に配布へ 安倍首相が表明
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200401/k10012362911000.html
このニュースを拝見して、弊社でも西西陣織マスク・絹マスクを作ることを決めました。
社内では「嘘やろ。」「こんなええ布をマスクに!?」という声が上がりましたが、チャレンジしてみよう。
裏地は日本人らしく和服に使われる「晒さらし」を採用、ゴムも品薄でしたが、問屋で確保。仕立ても既存のラインのまま、無理をせずにと決定。
今では石川県の国産ゴムひもを用い、素材の中でシリコンアジャスターだけが外国産です。
株式会社二口製紐 さんのゴムです。
初めての事なのでツイッターでのフォロー&RTでのプレゼントを企画でお客様の反応をみてみました。
https://twitter.com/okamotoorimono/status/1245361003350523907
・西陣織マスク・絹マスク販売
西陣織マスク・絹マスクの販売は弊社オンラインストアにて、マスク不足を少しでも解消する為、採算ぎりぎりの価格で。
新聞、ニュース番組にも取り上げていただきました。
西陣織 金襴マスク 心明るく
https://okamotoorimono.com/news/kyotoshinbun/
高級西陣織金襴製造会社である弊社が西陣織マスク・絹マスクを作ることになろうとは半年前には思ってもいませんでした。
人生、いや、社生ってどうなるのかわかりませんね。
今まで西陣織に興味がなかった方々へもお届けすることができて非常に嬉しいです。
初期はスマートレターで送っていましたがGWも休まず毎日発送していたにも関わらず、GW明けに届いてないとの連絡を頂き、どうしたらよいかとツイッターでつぶやいたところ、クリックポストが便利だと教えていただきました。
SNS素晴らしいです。
支持してくださるお客様のおかげです。ありがとうございます。
リピーターさんも沢山おられて、一番多い方で40枚ほどご購入いただいております。感謝です。リピート購入は本当に励みになります。
「背伸びをせずに、お客様には真摯に向き合いたい」と考えているので、弊社は常に迅速な発送を理想としております。
受注生産以外はお待たせすることはほぼありません。
これは「自分たちで出来る範囲で無理をせずに西陣織マスク・絹マスクを生産し、販売をしていく」という大事なことだと思っています。
なお、弊社の西陣織マスク・絹マスクを販売させてほしいとご連絡を沢山頂いておりますが、書きました通り採算ぎりぎりの価格ですので御社の販売手数料を支払うことができません。
ただいま、世界のラグジュアリー層に向けてマスクを開発中です。
そちらがローンチしましたらご連絡を差し上げます。
今後もどうぞよろしくお願い申し上げます。
〈西陣岡本〉オンラインストアは https://okamotoorimono.shop/です。
追伸
世界へ向けての西陣織マスク・絹マスク、販売開始いたしました。
〈tsuto〉 ファッションフェイスカバー
https://tsuto-japan.com/
続く→https://okamotoorimono.shop/news/5ff54cb1b00aa35d90b3aa91





